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【仕事論】「好きなことを仕事にするな」という言葉は間違っている

こんにちは。吉田です。

あなたは「好きなことを仕事にするな」もしくは「趣味を仕事にするな」というセリフを聞いたことはありませんか?

好きなことを仕事にしてしまうと、仕事で追われてしまい、次第に好きなことが嫌いなことになるから、という意味でよく言われます。
しかし、好きなことを仕事にするな、は半分正解で半分間違っています。

今回は、好きなことを仕事にするな、という意見について本質的な考えを述べたいと思います。

目次

  • 「好きなことは仕事にするな」は半分正解、半分間違い
  • 正しくは「好きなように出来ないことは仕事にするな」
  • 「好きなように出来ない」例を考えてみる
  • 「好きなように出来る」に変わる場合もある
  • 「好きなこと」は変えられない
  • 自分が「好きなように出来ているか」考えてみる
  • おまけ:Youtuberは「好きなことで生きている」わけではない

「好きなことは仕事にするな」は半分正解、半分間違い

上述しましたが、「好きなことは仕事にするな」というのは、半分正解です。
しかしながら、半分間違いでもあります。

このセリフを言う人は、このセリフの本質を完全に理解していません。

なぜ好きなことを仕事にしてはいけないのか、自分にどんな不幸が舞い降りたのか、それはなぜなのか、その本質を理解していないのです。
感覚的にはわかっているものの、それが抽象的すぎて言葉に出来ないため、老婆心からこのようなセリフになってしまうんですね。

しかし、昨今はTwitterなどでいろんな人の生活を覗き見ることが出来ますが、好きなことを仕事にして幸せそうにやっている人がいることも事実。
この違いはいったい何なのでしょうか。

正しくは「好きなように出来ないことは仕事にするな」

これが正解です。

大事なのは「好きなように出来ない」ということです。
ここが本当に重要です。

逆に言ってしまえば、「好きなように出来る」ならば、好きなことだろうが嫌いなことだろうがうまくいきます。
実は、好きなことか嫌いなことかなんて、どうでもいいんです。

自分が仕事にしていることにばかりフォーカスが当たるから、この真実に機付かない人が多いのです。

「好きなように出来ない」例を考えてみる

例えば、あなたがギターを趣味にしている人だとします。

ギターと音楽がすごく好きなので、将来はギタリストになりたいと考えているとします。
一生懸命練習したおかげで、めでたくギタリストとしての仕事をいくつか貰えるようになりました。

そこで依頼された仕事は、ほとんどがJポップです。
しかし、あなたの好きなジャンルはロックでした。

しかも、演奏のニュアンスに対して、外野がアレコレ注文を付けてきます。
果たして、好きなことを仕事に出来たあなたは幸せでしょうか。

おそらく大好きなロックを自分なりに弾きながら、ギタリストとしての生涯を送りたいと思うはずです。
しかしながら、仕事なので、あなたはJポップの曲を、言われた通りのニュアンスで弾き続けるしかありません。

こういう運命を辿った人が「好きなことは仕事にするな」と語ってしまうのです。
確かに好きなギターと音楽を仕事にしましたが、幸せに働くことは出来ないでしょう。

「好きなように出来る」に変わる時もある

例えば、先ほどのギタリストの例で考えると、仕事としてJポップの曲をこなしていくうちに「あれ、俺ってJポップも好きかも・・・」となる場合があります。
こうなってしまえば、あなたは「好きなように出来る」状態になります。

このような、意図しないきっかけで仕事が楽しくなることはよくあります。
この場合、あなたはギタリストとしての生涯を、悔いなく送れることになるでしょう。

しかしながら、多くの人がこうなるわけではありません。

例えば、大好きなIT業界で働いているけど、直属の上司が嫌な人で働きたくなくなる場合があります。
上司からガミガミ言われ、自分が良かれと思っている仕事のやり方をチクチク注意された場合などは、まさしく「好きなように出来ない」状態です。

嫌な上司に変化(転勤、退職、死亡)が起きれば「好きなように出来ない」状態から脱することが出来ます。
しかしながら、多くの場合、そううまくは行きません。

嫌な上司側に変化が起きない場合は、こちらが変化するしか「好きなように出来ない」状態から脱することはできません。
つまり、嫌な上司のことを好きになる、ということです。

多くの方がかなり難しく感じることだと思います。私もです。
しかしながら、それだけ「好きなように出来ない」という部分は、仕事を含めたすべてのことにおいて「好きなこと」よりも重要な位置づけであることがわかります。

「好きなこと」は変えられない

では、「好きなことを好きなように出来る」ためにはどうしたらよいでしょうか。

「好きなこと」はそう簡単に変えられません。
「今日から私はテレビ業界が好き!IT系は大嫌いになった!」というのは、なかなか無理があります。

よって、「好きなこと」よりも、「好きなように出来ない」部分を変えます。
全部は一気に変えられなくとも、部分的に変えることは可能でしょう。

例えば、私の場合、職場環境が非常に劣悪なので、テレワークを積極的に行っています。
テレワークをすることで、騒音や無駄なコミュニケーションが減り、集中して快適に仕事を進めることが出来ます。

やっていることに変化はないのに、自分の状況を少し変えただけで、仕事をするのが全く苦ではありません。
これは「好きなように出来ない」状態を変えたことによる効果です。

幸い、働き方改革のブーム真っ最中であり、簡単にテレワークが出来ることから、「好きなように出来ない」状態を変えることが出来ました。
このように、やり方を縛られずに、少しずつ変えることが出来れば、「好きなように出来ない」状態を脱することは簡単に出来ます。

やり方なら、その日から変えられるものもあるはずです。
それで仕事へのモチベーションが上がるなら、自分だけではなく、チーム、果ては会社がプラスになりませんか?

やっていることを変えるには、異動したり、果ては転職をしなければならず、その日から、というのはなかなか難しいものです。
よって、自分のやり方を変えるほうが、よほど、自分や他人のためになるのです。

自分が「好きなように出来ているか」考えてみる

今回の話で、やっていることを好きになったり、変えたりするのは非常に難しいことと、仮にやっていることを好きになったり、変えたりしてもあまり意味がない、ということは理解していただけたと思います。
よって、自分のやっていることが、自分のやりたいように出来ているか、を考えてみたほうが建設的です。

もし、やりたいようにできていないことがあれば、すぐにやり方を変えましょう。
自分のモチベーションアップは、自分だけじゃなく、誰かのためにもなると思ってやれば、後ろ髪ひかれることはないはずです。

また、就活中の学生や新入社員の方は、自分のやりたい仕事につけなかったり、やりたいことが見つからなくても、悲しむ必要はありません。
この話を聞いて、好きなことにこだわる無意味さ、好きなことを無理に見つける必要性のなさ、がご理解いただけたと思います。

好きなことというのは、自分のやりたいようにやっていれば、そのうち見つかるものです。
好きなことがなくても悲観せずに、まずはやりたいことをやりたいようにやりましょう。

おまけ:Youtuberは「好きなことで生きている」わけではない

最後に、Youtuberについて、今回の話題と関連して語りたいと思います。

以前、デカデカと「好きなことで生きていく」と書かれたYoutuberの広告がありました。
見たことがある人も多いと思います。

しかし、Youtuberは「好きなことで生きている」わけではありません。

これも非常に語弊があります。
そのままの意味で理解すれば、Youtuberキッズといわれる小学生Youtuberが大量発生するのも無理ありません。

Youtuberは数ある職業の中では珍しい「好きなことを好きなように出来る」状態を同時に満たせる職業です。
なぜなら、Youtuberは「好きなこと」を自分たちで選んで、「好きなようにやっている」様子を動画投稿しているからです。

なので、「好きなことを好きなように出来ない」状態にするほうが、逆に難しい職業です。

しかしながら、もう一つ大事な要素があります。
それは「好きなことを好きなようにやっている」自分が世の中のニーズにマッチするか、です。

多くの小学生Youtuberは「好きなことをやっていれば生きていける」と勘違いしています。
しかし、Youtuberとして好きなことで生きていくためには、世の中に「ウケる」必要があります。

世の中にウケなければ、好きなことは出来ても、生きていくことが出来ません。
なので、「好きなことを好きなようにやることはとても素晴らしいが、それが世の中に受け入れられるかどうか」、がYoutuberには大切な要素となります

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