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【人手不足】政府「ひきこもりの支援を国民の皆さんよろしく」

こんにちは。吉田です。

川崎殺傷事件の凶行犯がひきこもりだったことを受けて、政府はひきこもり支援を行う方針を出しました。
以下はソースです。

経済再生相「ひきこもり支援を骨太の方針に」 川崎の事件受け

ひきこもりの支援をすることは素晴らしいことだと思う反面、じゃあ誰が支援すんの?という話になります。
もちろん、政府は方針を出すだけで、現場での支援や責任は取りません。いつも通りですね。

私はこのひきこもり支援が原因で、すでに人手不足で大変なことになっている現場が、より疲弊するのではないか、と懸念しています。
今回は、ひきこもり支援にて懸念される点と、代替策についてご説明したいと思います。

目次

  • ひきこもりが多い”就職氷河期”
  • 国の仕事を国民に丸投げする政府
  • 現場とひきこもり、両方が疲弊する
  • ひきこもり支援よりもやるべきこと
  • 今こそ老人の出番!?

ひきこもりが多い”就職氷河期”

川崎殺傷事件の凶行犯が、51歳とそこそこ高齢であったことを受けて、茂木経済再生担当大臣は以下のように語っています。

加害者自身は51歳だったが、今、ひきこもりがいちばん多いのは、35歳から45歳の『就職氷河期』と言われる世代で、このうち40万人近い人がひきこもりの状況だ」と指摘しました。

つまり、今回の凶行犯が就職氷河期世代に当たるため、その世代を支援すれば、凶行犯も人手不足も無くなるのではないか、と考えているのでしょう。
その上で、現在ひきこもっている人たちに対する支援として、以下のように語っています。

そのうえで、「ひきこもりの人たちへの対応は、状況に応じてかなり違ってくると思うが、少なくとも社会と接触し、社会に参加できるような対応を『骨太の方針』の中にもしっかり書き込んでいきたい」と述べ、来月決定する「骨太の方針」に、ひきこもりの人たちが社会から孤立しないための支援策を盛り込む考えを示しました。

お偉いさんらしいふわっとした方針ですね。

せめてもう少し具体案を出せれば、対象となるひきこもりの方たちにもイメージが沸いたと思います。
しかしながら、政府というのは往々にして「取り組んでますアピール」を良くやります。

国の仕事を国民に丸投げする政府

私がものすごく引っかかったのは、「少なくとも社会と接触し、社会に参加できるような対応」という点です。
おそらくこれは、企業の就職枠として「ひきこもり支援枠」というようなものを設けるのではないか、と考えています。

女性の管理職枠、障碍者の就職枠など、政府の打ち出す単調な過去事例を考えると、おそらくそうなることはほぼ間違いありません。
それの是非については、ややこしい問題なので、今回は言及しません。

さらに、以下のソースによると、政府は就職氷河期世代の正規雇用30万人を目指しています。

「就職氷河期」支援プログラム 3年で正規雇用30万人増の目標

方針や目標に数字を掲げることは悪くないのですが、ふわっとした方針と数字だけは決まっている目標、もうすでに嫌な予感しかしません。

現場とひきこもり、両方が疲弊する

上記のことから予想されるのが、各企業に「ひきこもり支援枠」なるものが設けられ、そこに職場とのマッチングなど気にせずにひきこもりを突っ込みます。
突っ込まれたひきこもりをどう支援するかは、各企業におまかせ、という未来が見えます。

政府は一応、「就労支援のノウハウがある民間事業者に業務を委託」などといっていますが、3年間に30万となると、ひと月当たり1万人弱のひきこもりを支援する計算です。
そんな膨大な数をコンスタントに支援できるほどのリソースが、この人手不足のご時世に”就労支援のノウハウがある民間事業者”にあるのでしょうか。

この方針、お偉いさんが大好きの数字を目指すだけの方針にならないか、と懸念しております。
最終的には、無理矢理ひきこもりを企業に突っ込む政策になるような気がしてなりません。

無理矢理ひきこもりを突っ込まれたら、企業側の現場が疲弊することはもちろん、ひきこもり側も企業の中ですぐに爪弾きにされてしまうのではないでしょうか。
そうなってしまったら、せっかく支援したひきこもりが、さらに心の奥深くにひきこもってしまうような気がします。

ひきこもり支援よりもやるべきこと

私がひきこもり支援よりも先にやるべきことは、ベーシックインカムではないか、と考えております。

ベーシックインカム(basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。

引用元:ウィキペディア

つまり、もうひきこもりはひきこもりのままでいいのではないか、ということです。

政府は頭が悪いので、「頭数の多い就職氷河期のひきこもりを就職させれば、人手不足一気に解消じゃん!」などと思っているでしょう。
しかし、40代50代になるまで家で引きこもって、何のスキルも心の準備もない人を現場で使うようにするためには、教育するための”現場の人手”が必要です。

つまり、ひきこもりを企業に放り投げるだけでは、人手不足は解消しません。
むしろ、ひきこもりを使える人材にするための教育に人手を回すことになって、より人手が足らなくなり、さらに現場が疲弊して、今いる現場の人手すら失ってしまう可能性があるのです。

プラスにしようと思ったらなかなかプラスにならず、ゼロを割ってマイナスになった、では本末転倒です。

それであれば、もはやひきこもりの人はひきこもりのままで、そっとしておいたほうが良いのではないか、と思います。
社会がもっとひきこもりという存在に寛容になれば、ひきこもりが蔑まれている思いをせずに、のびのびと暮らせる社会が出来上がると思います。

今こそ老人の出番!?

ひきこもり支援などといいますが、そもそもひきこもりがここまで大量発生してしまったのは、誰の責任でしょうか。

ひきこもり一人一人にも問題はあったのかもしれませんが、就職氷河期世代と語られるくらいなのですから、一番の責任は政府とそれを構成していた上の世代です。
だいたい、今でいうところの60代以上の人間でしょうか。

つまり、支援するというならば、原因を作ってしまった人間が支援に当たったほうが、より責任感のあるパフォーマンスを発揮出来ます。
自分が蒔いた種なのですから、当然ですね。

今まで政府が放置してきた存在を、いまさらになって現役世代の人たちに肩代わりさせるなど、道理が通りません。
よって、60代以上の老人の方には、ひきこもりを産んでしまった自覚と自負を持って、支援に取り組んでいただきたいと考えております。

普段、「責任」や「やりがい」などのワードを並べて、若者をこき使っている老害どもは、今こそ自分自身が輝くときです。
持て余した時間と財力と労力を、ひきこもり支援に全力で使ってください。

普段若者に無茶苦茶言って、「近頃の若者は根性がない」とイキっているのですから、もちろん出来ますよね?

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